【腕時計】時間が合わせられない!リューズのトラブルの対処法をお伝えします!【竜頭】
みなさんが、時計で一番触るところはどこですか?
ケース・バンド…外装部分をたくさん触りますよね。
でも、一箇所だけ、内部機構に深く関わる部品をよく触るはずです。
それはなにかと言うと、リューズです!
時間や日付をあわせる際に、必ず触る部分です。
今日は、そんなリューズについてお話します。

ケース・バンド…外装部分をたくさん触りますよね。
でも、一箇所だけ、内部機構に深く関わる部品をよく触るはずです。
それはなにかと言うと、リューズです!
時間や日付をあわせる際に、必ず触る部分です。
今日は、そんなリューズについてお話します。

【リューズとは?】
主に時刻・カレンダー合わせ(針を回す)、役目を担う部品です。
時刻を合わせるためにはリューズを引かなければなりません。
引いてはじめて針が回せます。
リューズとは漢字では「竜頭」と書きます。
この語源には諸説ありますが、最もポピュラーなものとして、
中国の風水にまつわる説があります。
風水において、竜(龍)は「龍脈」「龍穴」という言葉もあるように
「気」つまりエネルギーや力の流れの象徴とされています。
時計の竜頭は、ゼンマイを巻く役目も担っています。
つまり、時計のエネルギーの源です。
そのため、「竜頭」と呼ばれるようになったとされています。
頭、という漢字の通り、正確にはリューズとは時刻合わせの時に
引っ張るつまみの部分を指す名前で、
その先にはリューシン(竜芯)もしくは
巻き芯と呼ばれる部品がネジで留まっています。
【リューズの種類】
一般的な単純につまみを引けば時刻を合わせることができるリューズの他に、
ねじ込み式リューズがあります。
ねじ込み式リューズはその名の通り、
ネジを緩めるようにくるくる回してから
リューズを引けるようになるタイプです。
戻す時はネジを締めます。
ネジをぎゅっと締めることで隙間がなくなるため、
引き出すだけのリューズよりも防水性が高くなります。


しかし、そのネジが緩んでいては意味がありません。
ねじ込み式リューズのついた時計をご使用の際は、
ネジがちゃんと締まっているか、しっかり確認してあげてくださいね。
また、リューズが正しくかみ合っていない状態で無理にねじ込むと、
ネジ山が損傷してリューズとリューズチューブが破損してしまうので注意が必要です。
そのほか、衝撃からリューズを守るため、
カバーがついているものもあります。
ダイバー用時計などによく見られるタイプです。
【リューズのトラブル】
リューズに起こるトラブルとしては
1.欠ける(摩耗し、頭が擦り減ってしまう)
2.頭が取れる
3.リューシンが折れる
4.時刻合わせができなくなる(引けなくなる・回らなくなる)
5.抜ける
といったものがあります。
1のリューズが「欠ける」トラブルは、
長年使われてきた時計に起こりがちです。
サビによるもの、衝撃によって欠けてしまった、
また、経年劣化や摩耗が原因となって起こります。
また、2の「頭が取れてしまう」場合はサビの他に、
リューズとリューシンを繋いでいるネジの部分が擦り減っている、
もしくはその部分についていた接着剤が
はがれてしまったという原因も考えられます。
緩んだ状態で電池交換にご来店されるお客様もよくいらっしゃいます。
緩んでいると、一定方向に回すと針が動くのですが、
その逆方向に回すと動きませんし、リューズがとれてしまいます。
3の「リューシンが折れる」トラブルも、
主に内部に入り込んだ水気によるサビや、
経年劣化が原因となります。

巻芯・リューズがサビ汚れ等で固着している時に
無理に動かすと折れてしまうことも…。
リューズがうまく動かせない場合は、
無理に動かさず、ジェムウォッチにご相談ください。
4の「時刻合わせができなくなる」トラブルも、
リューズが動かない場合は3と同じくサビによって
リューズが回らなくなることが原因となります。
その他、リューズを回しても空回りしてしまう場合は、
その力が針(ムーブメント)に伝わっていない場合が考えられます。
時刻合わせのトラブルと関連して、
5の「リューズが抜けてしまう」場合、
筒かなと呼ばれる部品が緩んでしまっている可能性が考えられます。

筒かなというのは、ムーブメントの動力を針に伝えて針を動かす仕事と、
リューズを回すことにより針を動かす仕事を担っています。
ですので、この部品がダメになってしまうとリューズが遊んでしまい、
抜けてしまったり、リューズを回しても針が動かない!
といったトラブルが起こります。
【リューズ修理の内容】
サビなどによりリューズ自体がダメになっている場合は、
リューズ交換をします。
ジェムウォッチでも勿論リューズ交換を承っております。
特にリューズにマークがついているものなど特殊なタイプの場合は、
メーカーから部品を仕入れるため、見積もりの上交換、という形になります。
リューシンが折れているときもリューズ交換をしますが、
折れている部分を繋げばまた使える場合は交換ではなく、
筒でつなぐ修理をします。
また、リューズに問題がなければ、
折れたリューシンのみ交換し、
元々ついていたリューズを再使用する場合もあります。
リューズがリューシンからとれてしまっている場合は、
リューズとリューシンをを接着します。

不可能な場合は、リューズ交換になります。

筒かなの故障の場合は、リューズではなく機械自体の修理になります。
機械交換、部品交換など、時計の状態に合わせた修理を致します。
また、いずれの修理も時計の大切な部分にかかわる修理になります。
時計にぴったり合うリューズ・リューシン・部品を探すため、
お時間を長くいただかなくてはならない場合がございます。
ご了承ください。
【リューズを長持ちさせるには】
サビや汚れが、リューズに関するトラブルの主な原因です。
リューズがサビ・汚れで固まってしまうのを防ぐためにも、
定期的に空回ししてあげてください。
また、汚れがひどい場合は爪楊枝や綿棒などで
汚れをかきだしてあげるのも効果的ですが、
リューズは時計のとても大事な部分。
あまり無理なお手入れはせず、
汚れが気になる時には是非ジェムウォッチにご相談ください!
主に時刻・カレンダー合わせ(針を回す)、役目を担う部品です。
時刻を合わせるためにはリューズを引かなければなりません。
引いてはじめて針が回せます。
リューズとは漢字では「竜頭」と書きます。
この語源には諸説ありますが、最もポピュラーなものとして、
中国の風水にまつわる説があります。
風水において、竜(龍)は「龍脈」「龍穴」という言葉もあるように
「気」つまりエネルギーや力の流れの象徴とされています。
時計の竜頭は、ゼンマイを巻く役目も担っています。
つまり、時計のエネルギーの源です。
そのため、「竜頭」と呼ばれるようになったとされています。
頭、という漢字の通り、正確にはリューズとは時刻合わせの時に
引っ張るつまみの部分を指す名前で、
その先にはリューシン(竜芯)もしくは
巻き芯と呼ばれる部品がネジで留まっています。
【リューズの種類】
一般的な単純につまみを引けば時刻を合わせることができるリューズの他に、
ねじ込み式リューズがあります。
ねじ込み式リューズはその名の通り、
ネジを緩めるようにくるくる回してから
リューズを引けるようになるタイプです。
戻す時はネジを締めます。
ネジをぎゅっと締めることで隙間がなくなるため、
引き出すだけのリューズよりも防水性が高くなります。


しかし、そのネジが緩んでいては意味がありません。
ねじ込み式リューズのついた時計をご使用の際は、
ネジがちゃんと締まっているか、しっかり確認してあげてくださいね。
また、リューズが正しくかみ合っていない状態で無理にねじ込むと、
ネジ山が損傷してリューズとリューズチューブが破損してしまうので注意が必要です。
そのほか、衝撃からリューズを守るため、
カバーがついているものもあります。
ダイバー用時計などによく見られるタイプです。
【リューズのトラブル】
リューズに起こるトラブルとしては
1.欠ける(摩耗し、頭が擦り減ってしまう)
2.頭が取れる
3.リューシンが折れる
4.時刻合わせができなくなる(引けなくなる・回らなくなる)
5.抜ける
といったものがあります。
1のリューズが「欠ける」トラブルは、
長年使われてきた時計に起こりがちです。
サビによるもの、衝撃によって欠けてしまった、
また、経年劣化や摩耗が原因となって起こります。
また、2の「頭が取れてしまう」場合はサビの他に、
リューズとリューシンを繋いでいるネジの部分が擦り減っている、
もしくはその部分についていた接着剤が
はがれてしまったという原因も考えられます。
緩んだ状態で電池交換にご来店されるお客様もよくいらっしゃいます。
緩んでいると、一定方向に回すと針が動くのですが、
その逆方向に回すと動きませんし、リューズがとれてしまいます。
3の「リューシンが折れる」トラブルも、
主に内部に入り込んだ水気によるサビや、
経年劣化が原因となります。

巻芯・リューズがサビ汚れ等で固着している時に
無理に動かすと折れてしまうことも…。
リューズがうまく動かせない場合は、
無理に動かさず、ジェムウォッチにご相談ください。
4の「時刻合わせができなくなる」トラブルも、
リューズが動かない場合は3と同じくサビによって
リューズが回らなくなることが原因となります。
その他、リューズを回しても空回りしてしまう場合は、
その力が針(ムーブメント)に伝わっていない場合が考えられます。
時刻合わせのトラブルと関連して、
5の「リューズが抜けてしまう」場合、
筒かなと呼ばれる部品が緩んでしまっている可能性が考えられます。

筒かなというのは、ムーブメントの動力を針に伝えて針を動かす仕事と、
リューズを回すことにより針を動かす仕事を担っています。
ですので、この部品がダメになってしまうとリューズが遊んでしまい、
抜けてしまったり、リューズを回しても針が動かない!
といったトラブルが起こります。
【リューズ修理の内容】
サビなどによりリューズ自体がダメになっている場合は、
リューズ交換をします。
ジェムウォッチでも勿論リューズ交換を承っております。
特にリューズにマークがついているものなど特殊なタイプの場合は、
メーカーから部品を仕入れるため、見積もりの上交換、という形になります。
リューシンが折れているときもリューズ交換をしますが、
折れている部分を繋げばまた使える場合は交換ではなく、
筒でつなぐ修理をします。
また、リューズに問題がなければ、
折れたリューシンのみ交換し、
元々ついていたリューズを再使用する場合もあります。
リューズがリューシンからとれてしまっている場合は、
リューズとリューシンをを接着します。

不可能な場合は、リューズ交換になります。

筒かなの故障の場合は、リューズではなく機械自体の修理になります。
機械交換、部品交換など、時計の状態に合わせた修理を致します。
また、いずれの修理も時計の大切な部分にかかわる修理になります。
時計にぴったり合うリューズ・リューシン・部品を探すため、
お時間を長くいただかなくてはならない場合がございます。
ご了承ください。
【リューズを長持ちさせるには】
サビや汚れが、リューズに関するトラブルの主な原因です。
リューズがサビ・汚れで固まってしまうのを防ぐためにも、
定期的に空回ししてあげてください。
また、汚れがひどい場合は爪楊枝や綿棒などで
汚れをかきだしてあげるのも効果的ですが、
リューズは時計のとても大事な部分。
あまり無理なお手入れはせず、
汚れが気になる時には是非ジェムウォッチにご相談ください!
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